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地震で被害を少なくするには?!

2024年02月14日

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こんにちは、京都の長岡京市で


自然素材×高気密高断熱の家を建てている


能見工務店の能見です。よろしくお願いします。




 

情報過多の中、様々な情報が溢れかえって


います。発信される情報というのは、


なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。




 

今日は、


【地震で被害を少なくするには?!】


について書きたいと思います。




 

今年は、年明け早々に石川県で


震度7の地震がありました。


過去の歴史を振り返っても、地震大国の


日本では地震対策は必要不可欠です。


対策としては免震構造にしたり、


構造計算をして耐震等級3で建てたりと


様々な方法があります。



 

ここでは耐震構造や免震構造の話は


少し置いといて地震で揺れる地面の話をします。



 

先ほど挙げた地震対策をして家を丈夫にしても、


地面が揺れたり隆起したり


沈下したり液状化したり


することで家は倒壊します。


究極の地震で倒壊しない家は、天空の城ラピュタ。


宙に浮いている家や水に浮いている家です。


冗談はさておき、ようは地面が大事って事です。




 

元々田んぼや池だった所、川の近くは


地下水位が高いということもあり


軟弱地盤になります。竹藪だったので


この土地は丈夫という人もいるのですが、


実は地滑りしやすい土地や地を固めるために


竹を植えたという所もあり、


一概にはそうは言えないので注意が必要です。


土地を購入する時に、明らか悪い土地は


避けたとして必ず地盤がいい土地を


購入することもなかなか難しいですよね。


では、そういう時にどうしたらいいのか。


(過去の土地が何だったかは“今昔マップ”で簡単に見ることが出来ますので参照ください。)




 

軟弱地盤を強く改良をすることが出来ます。


それを地盤改良と言います。


そもそも地盤改良が必要かどうかを調べる


必要がありますがこれを地盤調査といい、


大きくスクリューウエイト貫入試験と


表面波探査法というものがあります。





スクリューウエイト貫入試験は、


家の建つ場所が決まったら


家の4つ隅と真ん中の5箇所を調べます。


荷重をかけてどのくらい入っていくか、


ドリルのような先端をどのくらい回転させて


入っていくかで地耐力をみます。



また、表面波探査法は、敷地内に設置した


起振機で人工的に地震波を出して


地中でどの様に伝わるかで


地盤の堅さ測定します。これで測定すると


8~9割くらいは地盤改良が必要なくなる


結果になります。正確にはかれるからという


理由らしいですが、片方は地盤改良必要と出て


片方は必要無しとなった場合、


皆様はどのように感じられますか。




ちなみに自分の家を建てた時は、


判定で地盤改良は必要無しだったのですが、


やるに越したことはない


ということで地盤改良をしました。





どんなに丈夫な家を建てても


地面が傾くと家も傾き、


地面が揺れると家も揺れる


ということを考えると如何に地盤が大事か


が分かって頂けると思います。





 

結論:

明らかに軟弱な地盤はなるべく避けた上で、


地盤調査後は、スクリューウエイト貫入試験と


表面波探査法のどちらでするかを検討する。


地盤は、建てた後か


改良は出来ないので慎重に検討しましょう。


 

スクリューウエイト貫入試験:厳しめの判定が欲しい人


表面波探査法:出来る限り予算を抑えたい人





  

しっかり家を建てて貰う建築会社さんに


アドバイスをもらいながら進めて


後悔しない家づくりを実現して下さい。


この情報が皆様の役に立てば幸いです。





 

次回は、


【地盤改良の種類】


について書きたいと思います。





 

長い文章を最後まで読んで頂き


ありがとうございました。


今年も残り320日。頑張っていきましょう。


  

YouTubeでも様々な情報を配信もしていますので


そちらも機会があればご覧ください。



  

手刻みで建てる木組みの家

株式会社能見工務店

    能見太郎