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外壁の種類

2024年04月24日

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こんにちは、京都の長岡京市で

自然素材×高気密高断熱の家を建てている

能見工務店の能見です。よろしくお願いします。





 
情報過多の中、様々な情報が溢れかえって

います。発信される情報というのは、

なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。





 
実は、今日47回目の誕生日を迎えます。自分が

もうすぐ50歳になるとは信じられない上に全然

実感がありません。でも、思い起こせば沢山の

思い出があるな~と改めて感じます。

10代後半のすさんでいた自分に

「今は、愛嬌たっぷりの奥さんと目に入れると

痛いでしょうが入れてもいいと思える三姉妹に

囲まれた幸せの生活を日々送ってるよ。」って

伝えたいですね。





 
さて、また話が脱線しましたが今日は

【外壁の種類】

について書きたいと思います。

外壁の種類には、大きく左官仕上げ

サイディング、タイル、木があります。





 
それぞれにメリットデメリットあるので一概に

どれがお勧めとはいいがたいのですが大工の

目線で簡単に説明させて頂きたいと思います。





 
左官仕上げには大きく、モルタル仕上げ+塗装と

モルタルだけで仕上る二種類の方法があります。





☆モルタル仕上げ+塗装の施工は、窓周りや目地

部分のコーキングのされている所に塗料が乗って

いる上、サイディングなどのような継ぎ目が

ないので劣化しにくく耐久性に優れています。

但し、地震などで表面が割れる、工期がかかる、

コストが高いというデメリットもあります。





 
☆左官仕上げには、その他に塗装を使わない

昔から施工されている掻き落としや

漆喰仕上げがあります。材料にもよりますが

ほぼメンテナンスフリーに出来る半面、

仕上がりの好みが分かれる商品になります。

施工出来る職人も少なくなってきているのと

値段が高く工期がかかるデメリットがあります。





 
☆サイディングは、

窯業サイディング(既に塗装されている)や

無塗装サイディング(張った後に塗装する)

金属サイディングがあります。デザインの

豊富さで言うと窯業ですが、耐久性で言うと

金属サイディングになります。種類は違いますが

ALCという材料もあります。厚みや材質が少し

違いますが種別は同じになります。ALCは

丈夫で耐用年数約60年とも言われていますが

結局は、表面の塗装部分でメンテナンス頻度が

決まると思っていていいと思います。塗料が

初めから塗ってあるものは、コーキングの

寿命がメンテナンスの頻度になります。





 
☆タイルは

意匠性が高く高級感を出せ、高温で焼いて作られ

ているので耐久性が高くメンテナンスもほとんど

必要ありません。

但し、タイル目地の割れが耐久性に大きく

影響するため定期的な目地のメンテナンスや

点検は欠かせない、コストが高いというのが

デメリットになります。





 
☆木の大きな特徴は、だんだん黒く味わい深く

なっていく経年変化を楽しめる事です。

黒くなったり反ったり割れたりと経年変化が

嫌いな方には向かない商品になります。

木は商品の廃盤などに左右されずメンテナンスが

しやすい上に、耐久性があります。

厚みにもよりますが50年ほどノーメンンテで

いける優れもの。

但し、

準防火地域や防火地域では施工できない場合や

断熱材の防火認定によっては使用できない場合が

ありますので要注意です。





 
☆ガルバニウム鋼板は

金属サイディングと同様、耐久性にとても

優れています。但し、錆や凹み、日差しによる

熱で伸び縮みすることで波打った仕上がりに

見えるデメリットがあります。





 
屋根でも同じですが、瓦はメンテナンスがほとんど

いらなく通常の材料の3倍耐用年数もありますが

費用も3倍近く高くなります。





 
何が言いたいかというと、どれも値段相応で

先に支払うか後々メンテナンス時に支払うかの

違いなのです。

また、その材料を薦めしているのは誰かを

しっかり見て下さい。

それを取り扱っているメーカーはその材料が

絶対良いと言うでしょうし、それを標準仕様で

使っている建築会社はこれが絶対良いと言い

塗装会社はフッ素系の塗装や光触媒を勧めて

いるのではないでしょうか。





 
ちなみに私は、大工ということもあって

焼き板と漆喰or左官仕上げを選びます。

外壁の下の方(一階部分)は傷みやすいので

簡単に交換出来て、何年たっても廃盤で

無くならない木を使い、二階や上の方には

アクセントに左官仕上げを選ぶという感じ。





  
結局はポジショントーク、発信者の思惑が

入っているケースが多いのでは無いでしょうか。





 
結論:メンテナンスがいらない材料は無い!!

定期的なメンテナンスをすることで耐用年数は

考える必要はなく、メリットやデメリットを

把握した上で、最終は好みのデザインで!!





 
デザイン重視の方➡窯業サイディング、左官仕上げ

和風や和モダン好みの方➡左官仕上げ、木

定期的なメンテナンスを減らしたい人➡漆喰、木、ガルバニウム鋼板

耐震性を重視➡木、ガルバニウム鋼板、金属サイディング





 
外壁の種類とメンテナンスの目安
種類
詳細
メンテナンス年数/特徴/デメリット
左官仕上げ
モルタル+塗装
20/デザイン豊富/ひび割れ
 
掻き落とし
50/メンテナンスフリー/高い
 
漆喰
50/メンテナンスフリー/高い
サイディング
窯業サイディング
15/デザイン豊富/メンテ頻度
 
無塗装サイディング
15/デザイン豊富/メンテ頻度
 
金属サイディング
20/デザイン少ない/錆・凹み
ALC
 
15/耐用年数が長い/メンテ頻度
タイル
 
15/耐用年数が長い/目地割れ
 
50/メンテナンスが少ない/耐火性・変形
ガルバニウム鋼板
 
30/メンテナンスが少ない/錆・波打ち
※メンテナンスは早いに越したことありませんが
これまで経験上でメンテナンス年数をあくまで
目安で記載しています。
 


 
 
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに

アドバイスをもらいながら進めて

後悔しない家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。





 
次回は

【仕上げ材は珪藻土と漆喰どちらがいい】

について書きたいと思います。





 
長い文章を最後まで読んで頂き

ありがとうございました。

今年も残り250日。頑張っていきましょう。





  
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そちらも機会があればご覧ください。








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    能見太郎