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金利が上がる中の住宅ローン選び
2024年08月14日
こんにちは、京都の長岡京市で
自然素材と高気密高断熱の家を建てている
能見工務店の能見です。よろしくお願いします。
情報過多の中、様々な情報が溢れかえって
います。発信される情報というのは、
なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。
今日は、
【金利が上がる中の住宅ローン選び】
について書きたいと思います。
これを書いているのが2024年8月7日なので、
発信したときには少し情報が古くなっているかも
しれませんが了承下さい。でも基本的な私の
考えは変わらないので参考にしてください。
色んな情報が飛び交う中、少し情報を整理したい
と思います。日銀が7月末の金融政策決定会合
で無担保コール翌日物金利いわゆる現行で言う
政策金利を0.1%程度から0.25%程度に引き上げ
ました。我々は住宅ローンを銀行から借りますが
銀行も日銀からお金を借りています。その金利が
政策金利になります。銀行は政策金利に数%
上乗せした金利で我々にお金を貸し出し、利益を
取っています。だから、銀行が日銀に借りるのに
支払う金利が上がったということは、住宅ローン
の金利も上がるということです。
では今後、変動金利と固定金利のどちらを選んだ
ほうがいいのでしょうか。本当に悩みますよね。
現在35年固定で1.8%前後、変動金利はまだ一番
安い所で0.27%です。高度経済成長期のバブル時
1975年辺りは変動でも8.5%、固定で9.5%前後
だったんです。とても考えられない金利ですよね。
そう思うと今は超低金利で、たった0.25%上がる
だけで大騒ぎです。過去のデータからわかる通り
日銀は景気が良すぎる場合や物価が激しく上昇し
ていると政策金利を上げて、景気が悪すぎる場合
や物価が下降していると政策金利を下げて市場を
調整します。今回は、景気は悪い感じがするのに
物価が上昇しているから金利が上がったんで
しょうか?詳しいことはわかりませんが本題に
戻して、変動金利と固定金利どちらを選べばよい
のか個人的な意見を言うと【変動金利】でいいと
思います。理由は3つあります。
①変動金利が固定金利より高くなることはない
変動金利が上がると固定金利も上がります。
固定金利はリスクが少ないので変動金利より
金利は必ず高くなります。選ぶ時点で変動金利が
上がっていると固定金利はその1%以上高い金利
になっています。過去には戻れませんが、
4~5年前は固定金利でも一番安い所で、0.9%
という銀行がありました。今から思えばあの時に
固定金利にしていればよかったのかもしれません。
②景気がバブル並に良くなるとは考えられない
今後1975年前後の高度経済成長期のような
好景気が日本に来るでしょうか。ひょっとしたら
石油や天然ガスなどの資源が大量に見つかって
バブル来るかもしれないですが、残念ながら
現実的にその可能性は少ないと思います。
であれば、景気が良くなりすぎることは今後
確率的には少ないのであれば、金利が多少上がる
かもしれないですが5%も6%にも上がらないの
ではないでしょうか。住宅ローンを変動金利で
組んでる方は特にジタバタせずに、もし複数回
金利が上がるようなら貯蓄を崩して繰り上げ返済
をして返済年数を縮めてもいいかもしれません。
ただ無理に繰り上げしなくていいと思います。
2人に1人ががんになる時代、がん団信の
メリットも最大限使いましょう。
③最初の10年で利息の半分を支払う
変動金利は、住宅ローンを返済しやすくするため
初期に利息返済の割合を高め毎月の返済額を一定
にする元利均等返済を選ぶ方が多いです。
この場合、住宅ローンの特に最初の10年の利息
負担が大きくなります。裏返すと残高が多く
残っている返済初期に多くの利息を払うことに
なります。返済期間が35年の場合でいうと
利息の半分近い金額を最初の10年で支払うこと
になります。そうなると初期の金利が安い方が
返済総額を抑えられますよね。
結論:金利が上がると言ってもまだまだ低金利!
なんだかんだ変動金利がお勧め!!
①変動金利が固定金利より高くなることはない
②これから日本の景気がバブル並に良くなる
とは考えられない
③最初の10年で利息の半分を支払う
という観点から変動金利がいいと思います。
今後、金利がどんどん上がるシチュエーションに
なった時は、多分ですが日本の景気が良くなって
みんなの給料も物価も上がっているので気に
しなくても良いと思います。但し、支払額が
上がる心配をしたくない方は、全期間固定を
選ぶのがベストです。あくまで私個人の見解
なので参考にして頂き、ご自身でしっかり判断
してください。クレームは受け付けません(笑)
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに
アドバイスをもらいながら進めて
後悔しない家づくりを実現して下さい。
この情報が皆様の役に立てば幸いです。
次回は
【家の骨組み】
について書きたいと思います。
長い文章を最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
今年も残り140日。頑張っていきましょう。
YouTubeでも様々な情報を配信もしていますので
そちらも機会があればご覧ください。
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
能見太郎