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長期優良住宅とは

2025年10月22日

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こんにちは、能見工務店の能見です。

能見工務店は京都の長岡京市で木と自然素材を

ふんだんに使い高気密高断熱で高性能な家を

建てています。よろしくお願いします。





 
情報が溢れる中、発信されている情報は配信者の

思惑が入って発信されています。ちなみにこの

ブログは自然素材と高性能住宅を大切にしている

能見の視点で、家づくりに役立つ情報をお届け

しています。このブログも例外ではありませんが

そういう見方もあるんだな、と参考にして下さい。





 
今日は、

【長期優良住宅とは】

について書きたいと思います。





 
「長期優良住宅」という言葉、最近はよく耳に

するようになってきたのではないでしょうか?

住宅ローン控除や金利が優遇、100万円の補助金

などが受けられますが、実際にどんな家なのかは

意外と知られていないかもしれません。簡単に

言えば、「長く安心して快適に暮らせるよう国が

定めた一定の基準を満たした住宅」です。

2009年に「長期優良住宅の普及の促進に関する

法律」ができてからつくっては壊すから

長く大切に住み続けるという住宅の考え方に

変わってきました。





 
では具体的にどんな基準を満たす必要があるのか

主なポイントを説明していきます。





 
【耐震性】

まれに起こる大きな地震でも、できるだけ損壊を

少なくし、改修しやすくするための項目です。

地震に強く、建築基準法よりも厳しい基準で

長期優良住宅の耐震等級は2以上が求められます。

つまり、一般的な家より1.25倍以上の地震力に

耐えられる構造です。この耐震性に関しては近年、

許容応力度計算をして耐震等級3を取るのが

当たり前になってきているように感じます。





 
【劣化対策】

数世帯にわたり住宅の構造躯体を使用できるように

するための項目です。これも等級が13まで

ありますが、長期優良住宅は等級3を取る必要が

あります。等級3は、基礎高が400㎜以上、

床下点検口があるなどの必要項目がありますが、

割と当たり前の項目になります。これをする

ことで、構造躯体が少なくとも75年以上持つ

耐用年数になるようです。土台や柱が湿気や

シロアリから守られる設計・施工という点では

当たり前だけど重要な部分ですね。





 
【維持管理・更新の容易性】

構造躯体に対して、耐用年数の短い設備配管の

点検や交換を容易にするための項目になります。

これも長期優良住宅は維持管理対策等級3を取る

必要があります。昔の水道管や排水管は、基礎の

中や下に埋めて配管をしていましたが、基礎の

上に配管を転がすことでメンテナンスが容易に

できるようになったといえます。





 
④【省エネルギー性】

必要な断熱性能や小エネルギー性能が確保されて

いることが必要になります。長期優良住宅の場合

断熱等性能等級5かつ一次エネルギー消費量等級

6以上を取る必要があります。省エネルギー性は、

UA値やηAC値(イータエーシー)などで判断

されます。長期優良住宅には関係ありませんが、

気密性能のC値なども住む家を快適にする上では

とても重要になってきます。世界基準と比べると

長期優良住宅レベルの性能はまだ低めです。

できれば、断熱等性能等級6以上、UA0.46

以下を目指したいところです。家の光熱費も大幅に

減らすことができますのでね。





 
長期優良住宅の認定を取るには申請費用や設計

施工の手間もかかります。

ただし、その分メリットもあります。



 
・住宅ローンの金利引き下げ

・住宅ローン控除の上限額が上がる

・登録免許税や固定資産税の軽減

・補助金制度の対象になる



 
など、経済的にもさまざまな優遇があります。





 
【結論】長期優良住宅とは国が定めた基準に

のっとって、長期間にわたって良好な状態で使用

できるように設計された住宅のことです。これを

普及させるために出ていた補助金も今後は条件が

厳しくなっていく予定です。購入される家の

価値や品質が上がることはいいことですね。ただ

物価高の中、家の価格も上がっている要因にも

なっています。早くみんなの給料があがって

物価高が気にならなくなったらいいですね。





 
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに

アドバイスをもらいながら進めて

納得した家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。





 
次回は

ZEH住宅とは】

について書きたいと思います。



 
長い文章を最後まで読んで頂きありがとう

ございました。YouTubeでも様々な情報を

配信していますのでそちらもご覧ください。



  
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
    能見太郎
 

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