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材木の乾燥方法による違い
2026年05月27日
こんにちは、能見工務店の能見です。
能見工務店は京都の長岡京市で木と自然素材を
ふんだんに使い高気密高断熱の高性能な家を
建てています。よろしくお願いします。
情報が溢れる中、発信されている情報は配信者の
思惑が入って発信されています。ちなみにこの
ブログは自然素材と高性能住宅を大切にしている
能見の視点で、家づくりに役立つ情報をお届け
しています。このブログも例外ではありませんが
そういう見方もあるんだな、と参考にして下さい。
今日は、
【材木の乾燥方法による違い】
について書きたいと思います。
家づくりで使う木は、伐採したばかりの状態では
大量の水分を含んでいます。
そのまま使うと、木の乾燥とともに
・反る
・割れる
・ねじれる
・縮む
などの現象によりクロスに亀裂がいったり
扉が閉まりにくくなる原因になるため、
しっかり乾燥させることがとても重要です。
木に含まれている水の比率を含水率という言い方
をします。木は含水率が30%を下回る辺りから
性質が安定してくると言われています。そのため
住宅で使われる構造材は一般的に含水率20%以下
を目安に乾燥されたものが多く使われています。
ただ、一言で「乾燥」と言っても、実は木材の
乾燥方法にはいろいろな種類があります。
大きく分けると、
・自然乾燥
・人工乾燥
の2種類になります。
●自然乾燥とは
自然乾燥は、その名の通り自然の風や太陽の力を
使って、時間をかけながらゆっくり乾燥させる
方法です。昔ながらの木への負担を少なくする
乾燥方法で、木のクセを上手く活かしながら、
本来持っている香りや色味、風合いを残しやすい
という特徴があります。ただ、自然乾燥と
言っても方法は色々あります。
例えば、
・自然乾燥だけでじっくり乾かす方法
・ある程度天日干ししてから低温乾燥を行い、
さらに日陰で乾燥させる方法
・原木を水に浸けてから乾燥させる「水中乾燥」
などがあります。
水中乾燥なんかは、木のアクや
余分な成分を抜きながら乾燥させる考え方ですね。
ただ、自然乾燥は時間がかなり掛かります。
また、気候や環境によって品質にバラつきが
出やすいという特徴もあります。
昔は、材木屋さんが時間を掛けて木を乾燥させ、
状態を見ながら出荷するという役割を担って
いました。しかし、プレカット化や物流の変化に
よって、そういった
“木をじっくり育てるように乾燥させる文化”は
ほとんどなくなってしまいました。
●人工乾燥とは
人工乾燥は機械を使って乾燥させる方法です。
短期間で効率よく乾燥できるため、安定して
大量の乾燥材を供給できるというメリットが
あります。また、自然乾燥と比べて含水率の
バラつきが少なく、品質を安定させやすいという
特徴もあります。そのためこちらが主流で、
ほとんどの住宅ではプレカット工場経由で
人工乾燥材が使われています。人工乾燥にも
・高温乾燥
・中温乾燥
・燻煙乾燥
など色々な種類があります。高温乾燥は短時間で
乾燥できます。ただ、100℃〜130℃程度まで
温度を上げ、木材の細胞に強い熱を加えながら、
水分を抜いていくため木に負担が掛かります。
一方、中温乾燥は高温乾燥より温度を抑えながら
乾燥させることで、木への負担を比較的減らす
方法として使われています。そして、燻煙乾燥は
煙の熱を利用しながらゆっくり乾燥させる方法
です。色々な乾燥方法の木を実際に見て、触って、
刻んできた中で、この燻煙乾燥が一番木の油分を
残しやすい乾燥方法だと私は感じています。
●本当に大事なのは「乾燥の仕方」
ここが結構重要なんですが、
「乾燥していれば何でもいい」
というわけではありません。
木は、乾燥のさせ方によって
・強度
・粘り
・香り
・油分
などが変わります。特に個人的に大切だと思って
いるのが、乾燥後も“木の油分が残っているか”
という部分です。急激に高温で乾燥させすぎると
木が本来持っている油分まで飛んでしまいます。
木の油分がないと木はパサパサで折れやすくなり
耐久性や粘りに関係するので実はかなり重要です。
ちなみに弊社では現在、梁は全て燻煙乾燥材。
市場で購入した、丸太梁は3~5年寝かせた
自然乾燥材を使用。そして、土台のみ天日乾燥
させた自然乾燥材を使用しています。その理由は
またお問い合わせください。
【結論】材木には様々な乾燥方法があります。
・自然乾燥
・高温乾燥
・中温乾燥
・燻煙乾燥
など、それぞれ特徴があります。そして大切なのは
単純に乾燥しているかだけではなく、
“木の油分を残しながら、乾燥管理されているか”
という部分です。実際、そこまでこだわるかは
人それぞれですが、
ぜひ「知らずに選ぶ」のではなく、
知って理解した上で選んで下さいね。
そうすることで、後で知ったことによる
後悔は無くすことができますので。
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに
アドバイスをもらいながら進めて
納得した家づくりを実現して下さい。
この情報が皆様の役に立てば幸いです。
次回は
【夏を涼しくする窓選び】
について書きたいと思います。
長い文章を最後まで読んで頂きありがとう
ございました。YouTubeでも様々な情報を
配信していますのでそちらもご覧ください。
木組みで建てる極み断熱の家
株式会社能見工務店
能見太郎
能見工務店の自己紹介!
私たちの家づくりを支える「人」と「想い」をご紹介します。



