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耐震等級3って二種類あるの?
2026年09月02日
こんにちは、能見工務店の能見です。
能見工務店は京都の長岡京市で木と自然素材を
ふんだんに使い高気密高断熱の高性能な家を
建てています。よろしくお願いします。
情報が溢れる中、発信されている情報は配信者の
思惑が入って発信されています。ちなみにこの
ブログは自然素材と高性能住宅を大切にしている
能見の視点で、家づくりに役立つ情報をお届け
しています。このブログも例外ではありませんが
そういう見方もあるんだな、と参考にして下さい。
今日は、
【耐震等級3って二種類あるの?】
について書きたいと思います。
最近は耐震等級3という言葉をよく聞くようになり
当たり前になってきつつあるように思います。
皆さんは、「耐震等級3なら、どこの会社で
建てても同じ」だと思っていませんか?
実は、ここには少し注意が必要です。
同じ「耐震等級3」でも、その耐震性能を
どのような方法で確認しているのかによって、
必要となる壁量などに違いが出ることがあるんです。
●そもそも耐震等級って?
まず、耐震等級について簡単に説明します。
耐震等級は、建物の地震に対する強さを表す
指標の一つです。耐震等級1を基準とすると
耐震等級1 = 基準となる耐震性能
耐震等級2 = 耐震等級1の1.25倍
耐震等級3 = 耐震等級1の1.5倍
という考え方になります。耐震等級2は防災時の
避難所に指定される学校や病院など公共施設。
耐震等級3は災害時の復興拠点となる消防署や
警察署の耐震性能の目安になります。ここで一つ
疑問があります。「その耐震等級3はどのように
計算されているのでしょうか?」
●品確法の性能表示計算と許容応力度計算
品確法の性能表示計算とは、国の法律
(品確法=住宅の品質確保の促進等に関する法律)
に基づいて、地震や台風に対する家の強さを証明
するための計算方法。許容応力度計算とは建物に
加わる重さや外力(地震・台風など)に対し、
柱や梁、基礎などが安全に耐えられるかを数値で
検証する構造計算方法。「耐震等級3」であれば、
どちらも同じ強さなんじゃないの?と思いますよね。
ところが、必要となる壁量を比較してみると実は
大きく深い違いがあったんですが、2025年4月からの
木造建築物の必要壁量等の基準が見直されて
ましになりました。
まず以前のこの
【耐震住宅100%実行委員会】
のグラフをご覧ください。
この図では、建築基準法を「1.0倍」とした場合に
各方法でどの程度の壁量が必要になるのかを
比較しています。すると、
住宅性能表示
耐震等級1 → 1.26倍
耐震等級2 → 1.58倍
耐震等級3 → 1.91倍
許容応力度計算では、
耐震等級1相当 → 1.63倍
耐震等級2相当 → 2.03倍
耐震等級3相当 → 2.44倍
※数値はこの図の条件による比較です。建物の
仕様や形状によって必要壁量は異なります。
となっていました。つまり、この図を見ると
住宅性能表示の耐震等級3の必要となる壁量が
1.91倍に対して、許容応力度計算の耐震等級2
相当の必要となる壁量が2.03倍となっています。
数字だけを比較すると、「住宅性能表示の耐震等級3
よりも、許容応力度計算の耐震等級2相当の方が
必要壁量が多い」という結果。
そして、2025年4月から基準が見直されて

住宅性能表示
耐震等級1 → 1.18倍
耐震等級2 → 1.47倍
耐震等級3 → 1.75倍
許容応力度計算では、
耐震等級1相当 → 1.35倍
耐震等級2相当 → 1.67倍
耐震等級3相当 → 1.94倍
になりました。2025年4月以前の基準で建築確認を
受けた物件については、見直し前の基準が適用され
ますので、注意が必要です。
ただ、同じ等級であっても品確法の壁量計算よりも
許容応力度計算の方が実質的な壁量は多くなるので、
より詳細に建物の安全性を検証できるように思いますね。
●耐震等級3の確認方法
上記のことから「耐震等級3」という数字だけを
見ても、建物の耐震性の中身まではわからない
ということなんです。なので必ず「耐震等級3」を
確認する際は、
「許容応力度計算」による「耐震等級3」なのかを
しっかり確認しましょう。
【結論】表面上の耐震等級3より中身が大切。
耐震等級3に至った経緯、いわゆる計算方法は
必ず確認しましょう!!地震の多い日本では
壁の量が多くなるより安全な許容応力度計算の
耐震等級3は今後マストだと思いますよ~。
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに
アドバイスをもらいながら進めて
納得した家づくりを実現して下さい。
この情報が皆様の役に立てば幸いです。
次回は
【戸建とマンションどっちがいい?】
について書きたいと思います。
長い文章を最後まで読んで頂きありがとう
ございました。YouTubeでも様々な情報を
配信していますのでそちらもご覧ください。
木組みで建てる極み断熱の家
株式会社能見工務店
能見太郎
能見工務店の自己紹介!
私たちの家づくりを支える「人」と「想い」をご紹介します。



