ブログ
- 健康住宅・木の家[能見工務店]トップページ
- ブログ[一覧]
- ブログ[一覧]
- 在来工法とツーバイフォー
在来工法とツーバイフォー
2024年11月06日
こんにちは、京都の長岡京市で
自然素材と高気密高断熱の家を建てている
能見工務店の能見です。よろしくお願いします。
情報過多の中、様々な情報が溢れかえって
います。発信される情報というのは、
なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。
10月31日のハロウィンは楽しまれましたか?
私たちの子ども時代にハロウィンなんて習慣は
無かったですが、今では近所のお子さんたちの
お菓子を貰いに行く姿が微笑ましいですね。
ハロウィンは二女の誕生日でもあったですがね。
そんなこんなで11月に入りいよいよ今年も残り
2か月を切りました。気持ちが焦りますが
しっかりと毎日をかみしめたいと思います。
では、気持ちを落ち着けて今日は、
【在来工法と2×4】
について書きたいと思います。
そもそも在来工法って?2×4って?
と言うことでそれぞれを説明しながら特徴を
紹介したいと思います。
たまに在来工法とは、古来の日本の建て方という
紹介がありますが実は間違いです。日本の古来
からの建築物は免震構造に対し在来工法は耐震
構造なんです。古来の建築は貫という部材を使う
のに対し、在来工法は斜めの補強材の筋交いを
用います。ここが古来と現代の在来工法の大きな
違いになります。在来工法は、柱と梁を組み
合わせて枠をつくり筋交いや耐力壁で補強して
揺れなくしていく構造になっています。
これに対し2×4、俗にいうツーバイフォーは
柱や梁がなく主に2インチ×4インチの木材の
枠に合板を張って、面で全体を支える構造に
なっています。木造枠組み工法とも言われるため
一般の方は木造住宅という認識をされている方も
多いのではないでしょうか。
では、それぞれの
メリットとデメリットを見ていきましょう。
在来工法は、柱や大きな梁を使って建てるので
開口部を大きく取りやすく梁の補強や柱の補強を
することで可変性が高く間取りの変更がしやすい
のが大きなメリットになります。その反面
骨組みをつくりや下地に時間がかかるため工期が
比較的に長く費用が割高になる傾向があります。
また、大工による品質にばらつきが出やすい
というのがデメリットとして挙げられます。
2×4のメリットは工期が短く、マニュアルも
確立されており施工性がいいので比較的経験の
浅い大工でも速いスピードで安定した品質の家が
建てられます。また、面材で囲まれるため
耐震性や気密性、防火性が優れていると良く
言われています。その反面、大きな梁が入らない
ため大きな窓が取りにくかったり、面で全体を
支えるため簡単に壁を撤去の出来ず間取り変更が
難しい。また、屋根ができるまでの時間がかかり
構造材が濡れやすい状況になることが一番私は
気になります。濡れてもすぐは腐りませんが建築
時期は考えたいものです。そして、使用する
木材がほぼ外材で、日本の高温多湿では向かない
樹種の材木が使われている傾向にあります。
気密が良くて湿気がたまりやすい構造なのも
注意が必要です。
補足説明ですが、2×4はこれまで面材で
囲まれるため耐震性や気密性、防火性が優れて
いると言われて来ましたが、近年の在来工法は
耐震力を高めるために、柱や梁と筋交いで
つくった枠に構造用合板や耐力面材を張るように
なってきました。この事でこれまでのデメリット
であった気密性なども格段に向上してきました。
結論:家は在来軸組工法で決まり!!
なぜなら、2×4は面で全体を支える構造という
のに対し、在来工法は柱や梁の木組み全体を支え
筋交いや構造用合板で補強する構造という安心感
からです。また、日本最古の2×4の建築物が
1878年というのに対し、構造は少し違いますが
縄文時代から始まり、現存する世界最古の
木造建築物が1300年以上も前に建てられた
法隆寺という説得力!!
あくまで在来工法押しのブログなのでぜひ反対
視点の情報もさがして読んでみて下さい。
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに
アドバイスをもらいながら進めて
後悔しない家づくりを実現して下さい。
この情報が皆様の役に立てば幸いです。
次回は
【色んな白蟻対策】
について書きたいと思います。
長い文章を最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
今年も残り56日。頑張っていきましょう。
YouTubeでも様々な情報を配信もしていますので
そちらも機会があればご覧ください。
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
能見太郎