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固定資産税が高くなる設備や仕様
2025年04月30日
こんにちは、能見工務店の能見です。
能見工務店は京都の長岡京市で木と自然素材を
ふんだんに使い高気密高断熱で高性能な家を
建てています。よろしくお願いします。
情報が溢れる中、発信されている情報は配信者の
思惑が入って発信されています。ちなみにこの
ブログは、自然素材と高性能住宅推しの能見が
書いています。そんな見方で読んでください。
こないだお客様に固定資産税が高くなる設備の
話をご相談頂いたので今日は、
【固定資産税が高くなる設備や仕様】
について書きたいと思います。
いろいろ調べましたが、YouTubeなどでは
「…らしい」という曖昧な情報が多かったので、
総務省のHPにある標準評点数の資料をもとに整理
してみました。但し、市町村によって計算方法が
少し違うため、具体的な金額は出せません。
あくまで目安として読んでください。
今回は、木造戸建住宅に絞ったお話です!
●固定資産税が高くなるポイント
①建物の形状や構造
・標準は2階建てで14,190点。
・3階建て、凸凹の多い形状、室数が多い、階高
3m超えなどで補正係数×1.1 で
15,609点に。
・正方形に近い家は補正係数0.9で安くなる。
・3階建ての鉄筋コンクリート基礎は×1.25
高基礎(50cm超え)なら×1.13。
これを見てわかる通り3階建ての固定資産税は
2階建てより高くなりますね。
②外壁材
・タイル貼り:14,470点
・漆喰塗り:13,850点
・サイディング:9,770点
・板張り:8,740点
・吹付塗装仕上げ:7,240点
よくタイル外壁は固定資産税が高くなると聞いて
いましたがサイディングの約1.5倍と本当でした。
③内装材
・石材(特):127,200点
・石材(並):45,710点
・タイル:23,910点
・塗り壁:19,130点
・板張り:13,400点
・クロス:6,600点
内装材も石やタイル系は高いですね。
④床材
・石材(特):50,000点
・タイル:10,790点
・畳:4,990点
・フローリング(上):7,200点
・フローリング(中):4,310点
・クッションフロア:2,840点
・カーペット:2,480点
ここでも圧倒的に石やタイルが高いですね。
⑤天井材
・木質系(特):12,390点
・木質系(中):5,530点
・塗り天井:9,660点
・クロス:4,320点
天井もクロス仕上げが安いですね。
※フローリングや板張りは「施工量が多い
(材幅が狭い)」と補正係数が×1.1になるので
要注意です。ただ見た目は幅狭の方がいいです。
⑥屋根材と太陽光パネル
・銅板:23,640点
・瓦(中):9,240点
・スレート:6,530点
・ガルバリウム鋼板:5,290点
屋根材は最近よく使用されているガルバリウム
鋼板は安い分類のようです。屋根で質問を受ける
太陽光パネルですが、太陽光パネルは固定資産税
の評価に含まれません。なぜなら屋根の上に
載せているだけだからです。気を付けなければ
ならないのは、屋根の材料自体が太陽光パネルに
なっているものです。
これは建材型ソーラーパネルという項目で
18,480点になり高くなってしまいます。
⑦その他、意外と高くなる設備
・開閉式天窓:106,300点/台
・固定式天窓:63,950点/台
・ガス給湯器24号:227,000点/台
・エコキュート370L:314,100点/台
・エコキュート460L:345,510点/台
・洗面台W750:66,630点/台
・洗面台W1200:93,282点/台
・1坪ユニットバス:362,840点/台
・大型ユニットバス:453,550点/台
・浴室乾燥機:54,850点/台
・床暖房:15,420点/㎡
・ホームエレベーター:1,818,000点/台
・バルコニー:51,700点/㎡
・床の間(特):446,940点/式
エレベーター高すぎ!!
ぜいたく品は評価も高めなんですね。
※点数には「台数単位」「㎡単位」「建面積に
対する仕上げ面積倍率」などいろいろあるので
詳細は総務省HPでチェックしてみてください。
【結論】固定資産税を気にしすぎると、せっかく
思い描いた理想の家が建てられなくなります。
人によっては、調査後に後付けで設備を追加する
方もいるようですが、それがいいのか悪いのかは
自己判断にお任せします。今回ご紹介した内容は
あくまで目安として参考にしてください。
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに
アドバイスをもらいながら進めて
納得した家づくりを実現して下さい。
この情報が皆様の役に立てば幸いです。
次回は
【無垢のフローリングの魅力】
について書きたいと思います。
長い文章を最後まで読んで頂きありがとう
ございました。YouTubeでも様々な情報を
配信もしていますのでそちらもご覧ください。
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店 能見太郎