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無垢のフローリングの魅力

2025年05月07日

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こんにちは、能見工務店の能見です。

能見工務店は京都の長岡京市で木と自然素材を

ふんだんに使い高気密高断熱で高性能な家を

建てています。よろしくお願いします。





 
情報が溢れる中、発信されている情報は配信者の

思惑が入って発信されています。ちなみにこの

ブログは、自然素材と高性能住宅推しの能見が

書いています。そんな見方で読んでください。





 
今日は、

【無垢のフローリングの魅力】

について書きたいと思います。





 
まず初めに無垢のフローリングと一重に言っても

・集成材を使ったタイプ

・ベニヤなどの下地に、2mmほどの単板
(薄い無垢材)を貼ったタイプ

・完全な無垢材を使用したタイプ

等いろんな種類があります。どれも一応無垢材が

使用されていますので無垢のフローリング材に

は間違いがないのですが、下地にベニヤなどが

使用されているものもあるので、自分たちが

求めている材料なのかどうかをしっかり確認

する必要があると思います。





 
見分ける簡単な方法は、実際に貼るフローリング

の切ったサンプルを貰って、断面を見ましょう。

しっかり年輪が見えるか?

一枚の木かどうか?が判断のポイントです。





 
過去には、あるお施主様が

「うちは無垢のフローリングなんです」と

おっしゃっていたのですが、見るとベニヤに

木目調のシートを貼ったものでした。建築会社に

騙されたのか、そう説明されたのかはわかり

ませんが、何とも言えない気持ちになったことを

思い出します。見分けがつきづらいですが、

「無垢」とは言えませんよね。

ただし誤解のないようにお伝えすると、

無垢材だけが正解というわけではありません。

能見工務店は無垢推しですが、それぞれの

良さと特徴を理解して選ぶことが大切です。





 
では、弊社はなぜ無垢のフローリングを推すのか

説明していきます。

①入った瞬間の「香り」が違う

家に入った瞬間の匂いが、無垢のフローリングを

使用しているか、合板のフローリングを使用して

いるかで雲泥の差なのです。信じられない方は、

実際に見に行って体感してみてください。無垢や

自然素材の家は、家に入った瞬間に

鼻にツンとくる嫌な匂いがしないので!!





 
②経年「劣化」ではなく、経年「美」

合板にシートを張った建材のフローリングは

貼った時が一番きれいな状態です。無垢の

フローリングは貼った時もきれいなのですが、

木の油が染み出し、よく歩くところが黒光りして

ピカピカに艶が出てきて、日に焼けて色も次第に

黒くなり何とも言えない味わいが出てきます。

木には、夏から秋にかけて成長する堅い部分

(冬目)と春から夏にかけて成長する柔らかい

部分(春目)があります。年月とともに柔らかい

部分がすり減り、堅い部分が浮かび上がって、

立体感のある質感へと変化します。まさに

「経年美」。これは2030年ほど経たないと

出てこない味わいです。我々は、月日とともに

味わいが出るこのことを経年美と呼んでいます。





 
③調湿作用がある

木は空気中の湿気を吸ったり吐いたりして、

室内の湿度を自然に整えてくれます。木の種類に

も大きく中身が詰まって堅い広葉樹と柔らかい

針葉樹の二種類がありますが、調湿作用に関して

は柔らかい針葉樹の方が空気を多く含んでいる

ため優秀です。特に、空気をたくさん含む針葉樹

(杉やヒノキ)は、調湿作用に優れています。





 
広葉樹と針葉樹のフローリングの違いも少しだけ

説明しておきます。広葉樹は堅く針葉樹は

柔らかいため傷は広葉樹の方がつきにくいです。

但し、先ほど説明した調湿作用が高いことや

裸足で踏んでも暖かいのは針葉樹。木の匂いが

良いのも針葉樹で、広葉樹は私が知る限りいい

匂いの木はありません。成長が遅く枝分かれ

しやすく大きな材木が取れにくいこともあり

広葉樹の方が費用は高い傾向にあります。





 
【結論】匂いが良く、経年美を楽しめ調湿作用が

ある無垢のフローリングは最高です。但し、経年

変化するので理解したうえで使いましょう。

選択肢としては、

「経年変化を楽しむ無垢材」か、

「経年劣化していく建材」か、

ということになります。

 
無垢材はもちろん良いことばかりではなく

・反り・割れ・隙間ができやすい

・傷がつきやすい

といったデメリットもあります。ですが、

無垢材は補修やメンテナンスがしやすいという

大きな利点もあります。

是非、納得して選んでください。





 
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに

アドバイスをもらいながら進めて

納得した家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。





 
次回は

【何から始めればいい?家づくり】

について書きたいと思います。





 
長い文章を最後まで読んで頂きありがとう

ございました。YouTubeでも様々な情報を

配信もしていますのでそちらもご覧ください。


  
木組みで建てる極み断熱の家
株式会社能見工務店
    能見太郎