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平屋の魅力

2025年07月02日

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こんにちは、能見工務店の能見です。

能見工務店は京都の長岡京市で木と自然素材を

ふんだんに使い高気密高断熱で高性能な家を

建てています。よろしくお願いします。





 
情報が溢れる中、発信されている情報は配信者の

思惑が入って発信されています。ちなみにこの

ブログは自然素材と高性能住宅を大切にしている

能見の視点で、家づくりに役立つ情報をお届け

しています。このブログも例外ではありませんが

そういう見方もあるんだな、と参考にして下さい。





 
近年は平屋ブームとでもいうような流れで、

平屋専門店のような建築会社も出てきています。

昔から私は「予算に限りがないのであれば平屋の

家を建てるのが理想」だということは言うてきま

した。但し、街中や都会の方では現実的には

無理なことが多いように感じますが、、、、





 
そんな中、最近は

「平屋に住みたいけどどう思いますか?」

「平屋のデメリットは何ですか?」

といったご相談をよく頂くようになりました。

そこで今日は

【平屋の魅力】

について書きたいと思います。





 
まずは、平屋のメリットとデメリットを書いて

平屋になるとどのくらいの費用が変わるかを試算

してみようと思います。最後に私の考えを書いて

おきますので、是非読んでくださいね。





  
◆平屋の魅力とメリット

・段差が少なく老後も気にせず長く住める:

平屋はすべての部屋がワンフロアにあるので、

階段の上り下りがありません。年齢を重ねても

移動が楽で、将来にわたっても安心して暮らせ

ます。2階建てを建てるお客様も、将来1階で

生活できるように間取りを工夫される方が

ほとんどです。平屋ならそんな心配がそもそも

必要ないですね。ご高齢の方にワンフロアの

マンションが人気なのもうなずけます。





 
・上下の移動がなく、動線が効率的:

階段がなく、上下の移動がなくなることで

家事動線や生活動線がシンプルになります。

Simple is best!!





 
・地震に強く、メンテナンスもしやすい:

2階がない分、建物の重心が低くなるので、

地震の揺れにも強くなります。また屋根や外壁の

メンテナンスもしやすく、将来的な維持管理が

しやすいというのも大きなポイントです。





 
●平屋の欠点とデメリット

・ある程度の敷地が必要になる:

同じ延床面積でも、平屋は土地に広がる設計に

なります。そのため、ある程度の広さの敷地が

必要になり、都市部や限られた土地では計画

しにくい場合があります。





 
・建築費用が高くなりやすい:

平屋は、基礎や屋根の面積が大きくなる分、

建築費用が上がりやすくなります。ただし、

2階建てに比べて階段や2階部分の工事が不要に

なる点もあるので、一概に高いとは言えませんが、

予算にはゆとりを持って考えたいところです。

この後試算してみますね。





 
・屋根との距離が近く、暑くなりやすい:

2階がない分、屋根の熱が室内に伝わりやすいと

いう点がよく挙げられます。ただこれは

2階建ても同じことで、断熱性能や通期計画を

工夫することで何ともなくなるのでご安心を。





 
●平屋で費用が上がる項目比較

今回は以下のような設定で、

平屋と2階建てを比較してみます。

・平屋:10×10m=延床面積100㎡(高さ3m

2階:5×10×2階=延床面積100㎡(高さ6m

項目
平屋
2階建て
差額
基礎
100
50
200万円
屋根
100
50
40万円
白蟻防除
100
50
5万円
床断熱材
60
30
40万円
階段
40万円
外壁面積
120
180
50万円
 
平屋では、基礎・屋根・シロアリ処理・床断熱と

いう項目が2階建ての約2倍の面積になります。

一方で外壁面積は2階建ての方が多くなります。
実際の屋根は勾配があるため、多少前後する可能性があります)

階段が不要になる分は減額要素になりますが、

ざっくり試算したところ、平屋は2階建てより

200万円ほど高くなるという結果になりました。

さらに、敷地が広くなることで土地取得費用が

増えたり、地盤改良や外構費用が高くなる

可能性もあります。





 
【結論】平屋は、「暮らしやすさ」

「将来の安心」「家族とのつながり」という

大きな魅力がある中、土地の広さ確保や予算総額が

増えてしまう傾向があります。将来、老後の家が

必要になった時の家に対する改修工事費用や

住み替えが必要になる場合などの費用も含めて

どっちがいいのかしっかり考えましょう。





 
もし自分が家をこれから建てるんだったら

田舎の広い土地で平屋。「スーパーや駅が遠く

なるから嫌」という方もいますが、そういう方は

駅近くのマンションがお薦め。自分が80歳や

90歳になった時、どのくらいの頻度で

駅に行くかな?スーパーに行くのがしんどく

なったら宅配サービスなどもあります。

駅近くの場所に費用をかけるんだったら

一番過ごす時間の長い家に費用をかけて、

緑や自然がある平屋過ごせる方がいいように

思います。参考にしてください。





 
 
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに

アドバイスをもらいながら進めて

納得した家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。





 
次回は

【窓の断熱性能】

について書きたいと思います。



 
長い文章を最後まで読んで頂きありがとう

ございました。YouTubeでも様々な情報を

配信していますのでそちらもご覧ください。


  
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
    能見太郎

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