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ウッドデッキにペンキや高い木を使う必要がない理由
2025年09月17日
こんにちは、能見工務店の能見です。
能見工務店は京都の長岡京市で木と自然素材を
ふんだんに使い高気密高断熱で高性能な家を
建てています。よろしくお願いします。
情報が溢れる中、発信されている情報は配信者の
思惑が入って発信されています。ちなみにこの
ブログは自然素材と高性能住宅を大切にしている
能見の視点で、家づくりに役立つ情報をお届け
しています。このブログも例外ではありませんが
そういう見方もあるんだな、と参考にして下さい。
最近の家の価格は本当に高くなっていて、
自分でもびっくりするくらいです。そんな中
少しでも安く工夫できるウッドデッキの考え方や
方法を今日は紹介したいと思います。これから
家を建ててウッドデッキが欲しいという方は
参考にしてください。そこで今日は、
【ウッドデッキにペンキや高い木を使う必要がない理由】
について書きたいと思います。
●一般的に使用されているウッドデッキ材
ウッドデッキに使われる材料には色んな種類が
あります。例えば、アマゾンジャラ、ウリン、
セランガンバツといったハードウッドです。
これは東南アジアや南米から輸入される外材で、
とても硬くて重く、そして何よりも腐りにくいと
いう特徴があります。ウリンは「鉄の木」と呼ば
れるほど密度が高く、白アリや腐朽菌に対しても
強い耐久性を持っています。アマゾンジャラや
セランガンバツも同様に、屋外で20年以上もつと
言われるほどの耐久性を誇ります。見た目にも
高級感があり、ハードウッドを使ったウッド
デッキは重厚感と存在感があり人気があります。
しかし、その一方で大きなデメリットもあります。
それは「価格が非常に高い」ということです。
デッキ材そのものの単価が高いだけでなく加工が
しづらいため施工費用も割高になります。また、
もし傷んだり交換が必要になった場合も同じ材を
揃えるのにコストがかかります。ウッドデッキを
「一度つくったら半永久的に使いたい」と考え
る方にとっては良い選択肢ですが、費用面では
決して手軽とは言えません。
●ペンキを塗ったウッドデッキのメンテナンス
ウッドデッキの仕上げ方法として「ペンキや
塗料で表面を塗る」という選択肢もあります。
確かに塗った直後は見た目もきれいで色合いも
均一に整います。でも屋外で使う木材にペンキを
塗ると、時間が経つにつれて問題が出てきます。
ペンキは表面に塗膜をつくるため、木材の呼吸を
妨げてしまいます。木は本来、湿気を吸ったり
吐いたりして水分の調整をしていますが、塗膜に
覆われると水分の排出がうまく出来なくなります。
特にペンキが剥がれた部分から雨水が染み込むと、
その水分が中にこもりやすくなり、結果として
腐りやすくなるのです。さらにペンキは紫外線や
雨風によって劣化し、剥がれやひび割れが発生し
ます。そのため定期的な塗り直しが必要です。
条件にもよりますが1〜3年に一度は再塗装が
必要とされ、厳しい環境では半年〜1年で塗り
直しが必要なケースもあります。つまり
「一度塗ったら終わり」ではなく、むしろ塗った
ことによって定期的なメンテナンスが欠かせなく
なるのです。手入れをしなくなって、庭に片隅に
腐っているデッキを私はよく見てきました。
あなたはこまめにメンテナンスできますか??
●能見工務店のやり方
では、能見工務店ではどのようにウッドデッキを
つくっているのか。私たちの考え方はとても
シンプルです。まずデッキを支える「土台部分」
については、腐らないように独自の工夫をして
います。これは企業秘密なので詳しくはお話し
しませんが、知りたい方は問い合わせください。
全然、教えますので。
そして、デッキの床材には「杉の45㎜×90㎜」
という材を使用します。これは新築住宅の筋交い
として一般的に使われているサイズの材で、
どこでも手に入る身近な材料です。一見すると
「杉は柔らかいし外で使うとすぐ腐るのでは?」
と思われるかもしれません。しかし実際には
10年以上使えますし、もし腐ったとしても安く
簡単に交換が可能です。高価な材料で
「絶対に腐らないように」と考えるのではなく
「腐ったら気軽に取り換える」という考えです。
なぜそうするかというと、ウッドデッキは
「雨に濡れ、土足で歩く場所」だからです。
そうそう、雨に濡れて日に当たって10年が
過ぎた時、高価なハードウッド材も杉の木も
結局はシルバーグレーに色落ちしていきそのうち
に黒く経年変化していくんですよね。家は劣化を
嫌がるのではなく経年変化を楽しむ方が
向いていると思うんですよね。私は。
みなさんはどう考えますか??
【結論】ウッドデッキには
「高耐久の外材を使って長持ちさせる方法」と
「身近な材を使って傷んだら取り替える方法」が
あります。正解はありませんがそれぞれに良さが
あり、考え方やライフスタイルによって選ぶ
方法が変わってくるんじゃないですかね。
私は「雨ざらしで土足で使うデッキだからこそ、
気軽に交換できる安価な材で十分」という考え方。
大切なのは、どちらの方法も理解したうえで
選ぶことじゃないですかね。そうすると後から
知ったことによる後悔はなくなりますよね。
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに
アドバイスをもらいながら進めて
納得した家づくりを実現して下さい。
この情報が皆様の役に立てば幸いです。
次回は
【建てる際に雨が降って木材が濡れた】
について書きたいと思います。
長い文章を最後まで読んで頂きありがとう
ございました。YouTubeでも様々な情報を
配信していますのでそちらもご覧ください。
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
能見太郎
能見工務店の自己紹介!
私たちの家づくりを支える「人」と「想い」をご紹介します。



