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火災保険と地震保険
2025年12月17日
こんにちは、能見工務店の能見です。
能見工務店は京都の長岡京市で木と自然素材を
ふんだんに使い高気密高断熱で高性能な家を
建てています。よろしくお願いします。
情報が溢れる中、発信されている情報は配信者の
思惑が入って発信されています。ちなみにこの
ブログは自然素材と高性能住宅を大切にしている
能見の視点で、家づくりに役立つ情報をお届け
しています。このブログも例外ではありませんが
そういう見方もあるんだな、と参考にして下さい。
今日は、
【火災保険と地震保険】
について書きたいと思います。
家を建てる際に融資を受ける場合、多くの方が
銀行から火災保険への加入を勧められます。
以前は、融資期間と同じ30年や35年といった
長期で保険を掛けることができました。しかし
近年は災害が増えている影響もあり、最長5年
までとなり、保険料も高くなってきました。
保険は、何もなければ使うことのないものです。
そのため、できるだけ費用をかけたくないと
感じる方も多いと思います。では、そもそも
火災保険は何のために入るのか。さらに、
地震保険は本当に必要なのか。今回はその
あたりを説明していきたいと思います。
●火災保険の基本的な役割!!
実は火災保険、火災保険という名前ですが、
補償されるのは火事だけではありません。
・火災
・落雷
・風災、雪害
・水害
・物の飛来や衝突 など、
住宅を取り巻くリスクをカバーしています。
ここで注意しておきたい点があります。もし火事が
起きて隣の家に燃え移った場合や、台風で自分の
家の瓦が飛び、隣家の窓ガラスを割ってしまった
場合でも、法律上は修理する責任がありません。
そのため、自分が加入している火災保険を隣家の
修理に使うこともできません。この点は、実際に
よくトラブルになる部分です。だからこそ、
火災保険は「他からのもらい事故」に備えるための
保険とも言えます。個人的な感覚ですが、この中で
一番使う頻度が高いのは風災だと思います。水害や
家財をオプションで付けると保険料は高くなります
ので、立地条件や費用に応じて、どこまで加入する
かを決めることが大切です。また多くの火災保険
には「個人賠償責任特約」が付いています。
お子さんが自転車で人にケガをさせてしまったり、
他人の物を壊してしまった場合などに使えることが
あります。何かあった際は、まず保険会社に
相談することをおすすめします。
●火災保険は安くできる?!
ここでよくある話が、「保険料を安くしたいから
建物の保険金額を下げる」という考え方です。
確かに、火災保険は 建物の保険金額(評価額)を
下げれば保険料は安くなります。しかしその分、
いざ保険を使う時に受け取れる金額も少なくなる
という点には注意が必要です。
例えば、建築費が3,000万円の家でも、保険金額を
2,000万円に設定すれば保険料は下がります。ですが
万が一全焼した場合、受け取れるのは 最大でも
2,000万円です。保険は「使わなければ損」
「安ければ得」ではなく、万一の時に生活を
立て直せるかどうかが大切です。
●火災保険が基準になる地震保険!!
地震保険は、どの保険会社で入っても内容や金額は
同じです。また、地震保険単体では加入できず、
火災保険とセットなになります。そして、実は
地震保険は、地震で壊れた家を建て直すための
保険ではありません。あくまで、仮住まいなど
当面の生活費を工面するための保険です。
そのため、全壊した場合でも、補償額は
建物価格の最大50%までと決められています。
ここで注意したいのが、火災保険の金額を下げると
地震保険で受け取れる金額も下がるという点です。
例えば、火災保険の保険金額を2,000万円に設定
した場合、全壊しても地震保険で出るのは最大
1,000万円になります。最近は、耐震等級3で
建築される方が増えてきました。耐震等級3で
建築すると地震保険も半額になりますので、
加入する際はぜひ活用してください。
●どのような保険のかけ方がいいのか?!
ここからは、あくまで一つの考え方として
聞いてください。まず、建物を防火構造で
建てると火災保険料が4〜5割ほど割引になる
保険会社があります。工事費は少し上がりますが
30年以上保険を掛け続けることを考えると、
検討する価値はあると思います。その上で、
火災保険は最低限の内容でも良いと考えています。
家財や水害は付けず、保険金額も抑えめにする。
火災保険で一番使う可能性が高いのは、
先ほども書きました風災になりますので。
地震については、まず耐震等級3で建てる
ことが前提だと思っています。余裕があれば
必須ではありませんが、免震装置の検討も一つの
選択肢です。地震保険は、全壊しても半分しか
補償されません。そのため建築会社が地震保証を
取り扱っているかどうかも確認しておくと安心
です。建築会社によって内容は異なりますが、
弊社では耐震等級3の建物に対して10年間の
地震保証を付けることができます。費用は
10年で15万円ほど、万一全壊した場合は建物
費用が全額補償される仕組みです。その後、
保証期間が切れてから地震保険に加入すると
いう考え方も一つだと思います。
【結論】火災保険は災害の多い近年において、
建物と暮らしを守るための基本的な保険です。
地震保険は万一の際に生活を立て直すための
最低限の備えなんです。
保険料を減らせる仕様で家を建て、最低限の
火災保険と地震への備えをして、
何もなければ「良し」と思いましょう!!
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに
アドバイスをもらいながら進めて
納得した家づくりを実現して下さい。
この情報が皆様の役に立てば幸いです。
次回は
【高性能な家は高い!?実はお得!!】
について書きたいと思います。
長い文章を最後まで読んで頂きありがとう
ございました。YouTubeでも様々な情報を
配信していますのでそちらもご覧ください。
木組みで建てる極み断熱の家
株式会社能見工務店
能見太郎
能見工務店の自己紹介!
私たちの家づくりを支える「人」と「想い」をご紹介します。



